恵方巻き哀歌

恵方巻きを撲滅する会を立ち上げたのはもう何年前だったかしら。

 

縁起に関する調査研究の素材として恵方巻きをとりあげ、

その伝統のなさ、似非縁起を盾に「食べなきゃだめ」系の煽動、

存在意味の異なる寺院と神社が海苔のお祓いをするという不思議、

なにより、その誕生を関西で、この目で見た現実・・・

それらを論文にまとめたのだが、

調査不足があったのか、書き方が悪かったか、

当時はネットでかなりの批判もうけた。

 

が、

めげずに毎年毎年、恵方巻き撲滅運動をひとりで発信してきたのでした。

 

でもまあ

 

経済効果には文句は言えず。

みんなが楽しそうなので問題はないかと。

よくやりました!新食文化の誕生と育成。

 

文化は文明とは違って、移り変わります。変遷する。

ただ

ただ

ただ、嘘はいけない。嘘をからめてはいけない。

毎年テレビや新聞から節分に関してお問い合わせがくるのですが、

今年はなかった。

つまり、恵方巻きは完全に市民権も国籍も獲得したということなのでしょう。

 

文化の誕生と変遷の研究は継続します。

 

どうぞみなさま、豆まきはしましょう。

北海道は落花生。

地方差はあって当然。問題なし。

 

できればちゃんとフライパンで炒りましょう。

火との関係が大切なのです。

でも

火の呪術的機能なんて言ったところで

箸文化の国なのに、丸かじりしろという恵方巻き人気には勝てもせず。

 

ごまめの歯ぎしり程度のひとりごと。

ああ

学問のむなしさ、無力さを思いながら、

今年も少しいじけて、元気のない節分です。